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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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この国はどこへ これだけは言いたい プーチン氏の論理、読み切れ 元外交官・東郷和彦さん 77歳

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=宮本明登撮影
=宮本明登撮影

 ロシアの軍事侵攻は予想以上に危険な段階に入りつつある、と警告する元外交官がいる。「プーチン(ロシア大統領)は危険な男です。彼の論理を読み誤ると恐ろしいことになる」とも話しているらしい。旧ソ連時代から半世紀以上もロシアという大国と向き合ってきた東郷和彦・静岡県立大グローバル地域センター客員教授(77)である。

 東京都内の自宅を訪ねると、厳しい表情を浮かべた東郷さんが書斎で考え込んでいた。外交官の本能として「どうすれば戦争を終わらせられるか」で頭がいっぱいだという。「敵を知らずして戦争を終わらせることはできない。今、日本を含め西側世論は『プーチンは悪』と単純化している。プーチン氏がやっていることは私も絶対に許せませんよ。でもね、彼の行動を予測するためにも、まずは歴史を直視せねばなりません」

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【ウクライナ侵攻】

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