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第26回参院選

2022年夏の参院選は6月22日公示、7月10日投開票。関連するニュースをまとめています。

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自民、参院北海道の2人目に傾注 麻生氏の「人選」に地元不満も

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夏の参院選北海道選挙区で自民党2候補の当選を訴える同党の麻生太郎副総裁=北海道苫小牧市で2022年4月23日午後、藤渕志保撮影
夏の参院選北海道選挙区で自民党2候補の当選を訴える同党の麻生太郎副総裁=北海道苫小牧市で2022年4月23日午後、藤渕志保撮影

 夏の参院選の北海道選挙区(改選数3)で2議席獲得を目指す自民党が「2番手候補」の押し上げに注力している。全国に32ある改選数1の1人区で与党有利の情勢が伝えられるなか、北海道のような複数区で議席を積み増すことが安定政権につながると見るためだ。だが、道連には党本部主導の「票の傾斜配分」指示への不満もくすぶり、地元の亀裂を招くおそれもはらんでいる。

 「先行している候補の票をこちらに入れてとお願いしている。(1人目を)落としてくれなんて言ってない」。同党の麻生太郎副総裁は23日、札幌市で開かれた自民党の新人、船橋利実氏の集会で訴えた。

 自民党は、同選挙区で現職の長谷川岳氏に加えて元衆院議員の船橋氏を公認した。船橋氏は道連の公募を経て年明けに公認が決定したが、道連幹部は「事実上、麻生さんによる人選だ」と語る。船橋氏は現職時、麻生財務相の下で財務政務官を務め、麻生派に所属した。

 2016年に改選数が2から3に増えて以降、自民は過去2回の選挙でも2人の候補を立ててきたが、長谷川氏を含む2人を擁立した16年は、長谷川氏が2位の野党候補に約8万8000票の差を付けてトップ当選する一方、野党候補が2、3位で当選。自民2人目の候補は次点の4位に沈んだ。

 この教訓も踏まえ、…

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【第26回参院選】

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