めまい、立ちくらみ、頭痛…熱中症かも? その時の対処法は

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熱中症を防ごう!
熱中症を防ごう!

 暑い時期になると、特に気をつけたいのが熱中症です。めまいや立ちくらみ、頭痛などさまざまな症状がありますが、場合によっては亡くなるケースもあります。どんな人が熱中症になりやすく、また、熱中症の症状が出た場合はどう対処すればよいのでしょうか。マスク生活が続く新型コロナウイルス下で気をつけることは――。専門家への取材を基にまとめました。【岩本桜】

 ◇この記事のポイント
①熱中症になりやすい時期は、梅雨明け前後と、お盆
②特に注意が必要なのは子ども、高齢者、持病のある人
③熱中症の人がいたら涼しい場所へ移動させ、体を冷やす。水分補給も
④マスクは、屋外で人と2メートル以上離れていれば外してもOK

熱中症とは?

 熱中症の主な症状は、めまいや頭痛、意識障害などです。高温多湿な場所に長くいることで、体温を調節する機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。2021年5~9月に熱中症で救急搬送されたのは全国で計4万7877人にのぼります。このうち65歳以上の高齢者が約56%を占めました。(総務省消防庁調べ)

熱中症が起きやすい時期は?

 特に注意が必要なのは、梅雨明け前の急に暑くなる日、梅雨明け直後、お盆――の三つの時期です。(熱中症に詳しい帝京大医学部付属病院高度救命救急センターの三宅康史センター長による)

気温が上昇する中、日傘を差して信号待ちをする人たち=東京都渋谷区で2022年6月24日午後3時6分、三浦研吾撮影
気温が上昇する中、日傘を差して信号待ちをする人たち=東京都渋谷区で2022年6月24日午後3時6分、三浦研吾撮影

 梅雨明けまでは体が暑さに慣れていないため、屋外で仕事をする人や、学校の部活動に入っている人など、体を動かす人は特に気をつけてください。急に暑くなった日に屋外で過ごす人や、涼しい地域から暑い地域へ旅行した人は熱中症になりやすいとも指摘されているので、徐々に暑さに慣れるよう工夫しましょう。

こんな人は特に注意!

 環境省によると、子どもや高齢者、基礎疾患がある人は特に注意が必要です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能や、暑さに対する体の調整機能が低下しているためです。また、子どもは体温の調整機能が十分に発達しておらず、大人より身長が低いので、地面から熱の影響を受けやすくなっています。

 三宅センター長は、1人暮らしなどで社会的に孤立している人も注意が必要だと呼びかけています。世間とのつながりがある人は周囲が気付いてくれ、外出することで暑さ慣れもします。しかし、社会的に孤立している人は周囲が異変に気付けない恐れがあります。

熱中症かも…どうすればいい?

熱中症の対処方法
熱中症の対処方法

 熱中症が疑われる人を見かけたら、まずは呼びかけに応じるか確認し、応じない場合はすぐに救急車を呼びましょう。エアコンが利いている室内や風通しのよい日陰など涼しい場所へ移動させ、衣服を緩めます。氷枕などを使って体を冷やし、水分や塩分を補給することも大切です。大量に汗をかいていた場合、塩分の入ったスポーツドリンクや経口補水液などが良いでしょう。

コロナ下での対策は

 新型コロナウイルスの流行以降、「呼吸が苦しいけれど、夏場もマスクを外さない」という人が少なくないでしょう。確かに、コロナ対策にマスクは有効ですが、マスクをすると皮膚から熱が逃げにくくなります。気付かないうちに脱水状態になり、体温調節がしにくくなる心配もあります。

 このため、厚生労働省は屋外で人と2メートル以上離れている場合はマスクを外すよう呼びかけています。三宅センター長によると、人は冷たい空気を吸って肺の血液を冷やし、体内にたまった熱を息で吐き出すことで体を冷まします。

マスクによる熱中症に注意を呼びかける厚生労働省のチラシ=同省のホームページより
マスクによる熱中症に注意を呼びかける厚生労働省のチラシ=同省のホームページより

 でも、マスク内は温かく、温かい空気を吸い込んでも体を冷やす効果はありません。三宅センター長は「マスクを外してよい場所なら外し、新鮮な冷たい空気を吸いましょう」と呼びかけています。

熱中症警戒アラートのチェックを

 国が発表する「熱中症警戒アラート」を知っていますか。これは、気温や湿度などから算出する「暑さ指数」を指標に、熱中症の危険性が極めて高い、厳しい暑さが予想される日の前日夕方か当日早朝に、原則として都道府県ごとに環境省と気象庁が発表しています。21年から全国で運用が始まりました。発表されている日は、外出を控える、屋外やエアコンがない屋内での運動を原則中止か延期するといった予防を心がけましょう。

熱中症の症状と重症度分類
熱中症の症状と重症度分類

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