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音楽で平和の種をまこう――。東京音楽大の学生たちが広島の原爆の被害を受けた「被爆ピアノ」を囲み、原爆詩を朗読し、平和の祈りを込めた楽曲のコンサートを開いたのは2月22日のこと。そのわずか2日後、ロシアがウクライナに侵攻した。
音大生の落胆ぶりは大きかった。「音楽は無力なのか」と。
あれから2カ月。コンサート実行委から1本の動画が届いた。あの日合唱した「リメンバー」の演奏音源に、日本語の歌詞だけでなくウクライナ語、ロシア語、英語の3カ国語の字幕が添えられていた。「唯一の被爆国、日本から世界に発信したい」という。
<この地球を宇宙からながめたら 美しい青い星だ 国境は引かれていない 今もどこかで戦争はつづいてる 悲しみと山のような屍(しかばね)が折り重なって>
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