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高級旅館などを展開する星野リゾートが4月22日、同社として初めて大阪にホテルを開業した。名称は「OMO7(おもせぶん)大阪」。近くには日雇い労働者の街が広がり、高級なイメージとの“ミスマッチ”が意表を突く。新型コロナウイルス禍で減少している観光客をどのように呼び込もうとしているのか、開業に至る舞台裏に迫った。
「多くの外資系ホテルが大阪に進出する中、どうやって目立ち、違いを出していくか。笑いとおせっかいをラグジュアリー(豪華さ)に組み合わせる」
星野リゾートを率いる代表の星野佳路さん(61)は、22日の開業を控えたホテルの館内で報道関係者に謎掛けのように語りかけた。
大阪らしい、くすっと笑える要素と、フルサービスホテルとしてのぜいたくな時間。一見相いれないような両者を掛け合わせ、編み出したホテルのテーマを星野さんは「なにわラグジュアリー」と呼んだ。
「なにわラグジュアリー」
ホテルが位置するのは大阪市浪速区。JR大阪環状線と南海電鉄が交差する新今宮駅の北側にある。駅の南側には日雇い労働者の街「あいりん地区」が広がり、…
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