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家や仕事場で、古くなったり、使わなくなったりしたモノを整理し、廃棄する「断捨離」が、新型コロナウイルス禍で在宅勤務の機会が増える中、再び注目を集めている。「断捨離」は何のために行うのか。身の回りにあるモノを捨てることが果たして幸せにつながるのか。「断捨離」の提唱者である、やましたひでこさんと、「捨てない生き方」という本を最近出版し、「断捨離」に異を唱える作家の五木寛之さんに、それぞれの考えを大いに語ってもらった。
やましたさん コロナ禍が「気づき」を促した
新型コロナウイルス対策で外出を控えて家にいることが多くなり、自分の住空間を振り返る意識が人々の間で高まった。それまでは家の中や家族関係がどんな有り様でも見て見ぬふりができたが、「仕事や学校に行っていた夫や子どもが四六時中、家にいて自分の時間や空間がなくなった」「モノの居場所はあるのに自分の居場所がない」といったことへの「気づき」をコロナが促した。この気づきこそ、空間を新陳代謝させながら新たな思考と行動につなげる「断捨離」の大事なポイントだ。
新型コロナの感染拡大で緊急事態宣言の発令を可能とする改正特別措置法が成立した2020年3月13…
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