iPS細胞への変化でがん治療薬見つける方法発見 東大の研究チーム
毎日新聞
2022/4/27 00:14(最終更新 4/27 00:14)
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がん細胞にiPS細胞(人工多能性幹細胞)への変化を促す遺伝子を加えてもがん細胞のままだが、がんに効く薬も一緒に加えたらiPS細胞への変化が進むことを、東京大の研究チームが初めて明らかにした。この仕組みを使えば、がんの候補薬の中からがんに効く薬を探し出せるという。
27日付の米科学誌「セル・リポーツ」に発表した。この方法により今回、皮膚や四肢に腫瘍ができる希少難治がん「明細胞肉腫(めいさいぼうにくしゅ)」の「分子標的薬」(狙ったがんを攻撃する薬)になりうる薬を特定した。他のさまざまながんにも適用できる可能性があり、新たな薬の発見が期待される。
がん細胞に初期化する遺伝子(初期化因子)を入れても、神経や筋肉、臓器など体のさまざまな部位の細胞に分化する万能性を持つ「iPS細胞」に変化しないことが知られている。
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