地域住民と心通わせ 受刑者がつくる特産品ポスター 山口

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完成した「原木しいたけ」のポスター=美祢市提供
完成した「原木しいたけ」のポスター=美祢市提供

 「くりのサイズの常識を、ひっくり返しました。」「原木が、味の柱。」――。山口県美祢市の特産品を、そんな言葉でPRするポスターが完成した。キャッチコピーやデザインに携わったのは、市内の刑務所で社会復帰を目指す受刑者たちだ。職業訓練の一つとして、地域住民とも心を通わせて完成させた。

 2021年冬、美祢市の美祢社会復帰促進センターの一室で、7人の男性受刑者が、地元名産の厚保(あつ)くりと原木シイタケの写真を見つめていた。紙に書き留めているのは「四季を味わい、たくわえた旨味(うまみ)」など、思いついたキャッチコピーだ。講師を務めるクリエーティブディレクターの原田剛志さんから「いい切り口だね」と評価されると屈託ない笑顔を浮かべた。

 制作は、職業訓練の「販売戦略科」の取り組みとしてスタート。全5回の講義で広告の基礎知識を学んだ後は、センター内で生産者に特産品の魅力を聞き取り、コピー案を考え、話し合いや投票を重ねて最終のコピーを選ぶ。パソコンでコピーと写真の配置を検討し、デザイン素案を作るまでが訓練だ。

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