「昭和の映画館」高知で健在 ネット配信時代に守り続ける理由

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大心劇場の壁には昭和以降の名作のポスターがびっしり貼られている=高知県安田町で2022年4月19日午後1時46分、小林理撮影
大心劇場の壁には昭和以降の名作のポスターがびっしり貼られている=高知県安田町で2022年4月19日午後1時46分、小林理撮影

 「最近映画を見ましたか? どこで見ましたか?」 この問いに、多くの人は複数スクリーンのあるシネコン(複合映画館)やDVD・ブルーレイ、ネット配信と答えるだろう。どっこい、高知では「昭和の映画館」2館が健在だ。映画の鑑賞方法が広がる中、映画館という「場」を守るために苦闘する人は何を思うのか、話を聞いた。【小林理】

 高知市から東に車で約1時間半。高知県安田町の清流・安田川沿いをたどって同町内京坊の「大心劇場」(84席)を訪ねると、館主の小松秀吉さん(70)が「遠いところを」と迎えてくれた。大心劇場は父が同町内で1954年に開設した映画館を近くに移築し、82年から営業している。館内の壁には、戦後を彩った人気スターが出演した名作のポスター約200枚がびっしりと貼られ、「昭和の映画館」の雰囲気を醸し出している。

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