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第26回参院選

2022年夏の参院選は6月22日公示、7月10日投開票。関連するニュースをまとめています。

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連合、加速する「自民シフト」 布石は4年前に /1

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自民党の「人生100年時代戦略本部」の会合に出席した連合の芳野友子会長(奥中央)。同右は上川陽子本部長=東京都千代田区の同党本部で2022年4月18日午後2時34分、竹内幹撮影
自民党の「人生100年時代戦略本部」の会合に出席した連合の芳野友子会長(奥中央)。同右は上川陽子本部長=東京都千代田区の同党本部で2022年4月18日午後2時34分、竹内幹撮影

 政権交代を目指してきたはずの連合がおかしい。夏の参院選が迫る中、立憲民主、国民民主両党への支援に力が入らず、むしろ自民党への接近が目立つ。約700万人を擁する労働組合のナショナルセンターは、どこに向かうのか。

 「連合並びに友好的な労働組合との政策懇談を積極的に進める」

 3月13日の自民党大会。決定した2022年運動方針に「連合」の2文字が記された。3日後の16日、東京都内のホテルの料理店で麻生太郎・自民副総裁と日本労働組合総連合会(連合)の芳野友子会長が向き合う。自民労政局長を務める側近の森英介元法相から「芳野氏は日本酒好き」と聞いた麻生氏が呼びかけた会食だった。

 この日、組合が経営側と対峙(たいじ)する春闘は「集中回答日」のヤマ場を迎えていた。関係者によると、ミシンメーカー・JUKIで組合活動を始めた芳野氏に、麻生氏は自身がかつて社長を務めた親族企業・麻生セメントでの労働争議の逸話を披露。会は終始打ち解けた雰囲気だったという。6日後の22日には、連合が強い影響力を持つ国民民主などの賛成多数で、22年度当初予算が成立した。

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【第26回参院選】

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