困窮家庭の受験生、46%が受験1校 56%が塾・予備校に通わず

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記者会見したキッズドアの渡辺由美子理事長(左)とキッズドア基金の松見幸太郎代表理事(中央)ら=東京都千代田区で2022年4月27日午後0時57分、深津誠撮影
記者会見したキッズドアの渡辺由美子理事長(左)とキッズドア基金の松見幸太郎代表理事(中央)ら=東京都千代田区で2022年4月27日午後0時57分、深津誠撮影

 認定NPO法人「キッズドア」(東京都)は、困窮家庭の子どもの大学進学に関し、2021年度に実施したアンケートの結果を公表した。新型コロナウイルスの感染拡大後2回目の調査で、20年度より「受験校数を減らした」が9ポイント増えて67%となり、全体の46%が受験校数は「1校」と答えた。受験料の負担を抑えるため、複数校の受験を迫られがちな一般入試を避けて、推薦入試に絞ったケースも多いという。

 キッズドアが運営する基金が、21年度に奨学金を支給した受験生と保護者を対象として3月にアンケートを実施し、601件の回答を得た。奨学金を支給した家庭は、96%が年収200万円以下で、84%がひとり親世帯。コロナ禍による失業や収入減などの影響を受けた家庭が46%だった。

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