「被害者の気持ちは晴れないが…」 映画界で相次ぐ性加害告発
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映画監督らから性暴力を受けたとの告発が相次いでいる問題で、是枝裕和さんら6人でつくる「映画監督有志の会」に続き、俳優ら12人でつくる「映像業界における性加害・性暴力をなくす会」が4月27日に実態調査や第三者機関の設置を求める声明を発表した。「なくす会」の呼びかけ人の一人、俳優で文筆家の睡蓮(すいれん)みどりさんは「泣き寝入りし、孤立する人を増やさないよう議論していきたい」と訴える。【山下智恵】
相次ぐ告発を受けて、是枝監督ら6人が「映画監督有志の会」をつくり、3月18日に「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します」と題した声明を発表した。4月13日には大手映画会社の団体である日本映画製作者連盟(映連)にハラスメント防止に向けた提言書を提出している。
この提言は映連に「労働環境保全・ハラスメント防止に向けた改善策を打ち出す社会的責務がある」として、①声明の発表②実態の調査と検証③具体的施策の実施④第三者機関による相談窓口の設置――を求めている。
監督有志に続いて、今回の声明を出した「映像業界における性加害・性暴力をなくす会」には、…
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