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「アオアシ」仕掛け人は元ラガーマン 大ヒット漫画誕生の舞台裏

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ユースの監督が主人公にFWからDFへの転向を告げた、サッカー漫画「アオアシ」の一場面Ⓒ小林有吾/小学館
ユースの監督が主人公にFWからDFへの転向を告げた、サッカー漫画「アオアシ」の一場面Ⓒ小林有吾/小学館

 コミック累計発行1100万部を誇る小林有吾さんの人気サッカー漫画「アオアシ」(小学館)は、従来なら脇役のポジションに着目するなど独自路線を歩む。発案した編集者は元ラガーマン。小学館の週刊ビッグコミックスピリッツ編集部の荻野克展(かつのぶ)副編集長(47)だ。いつかラグビー漫画を世に出したいという「ラグビー愛」と、その難しさに悩むジレンマを抱える仕掛け人にヒット作誕生の舞台裏を聞いた。

 実写映画化された人気漫画「ソラニン」や「土竜(もぐら)の唄」などに携わってきた荻野さんが提案したのは、Jリーグクラブの高校年代の育成組織「ユース」を舞台にしたサッカー漫画だった。本人が学生時代に没頭したのはラグビーだったが、編集者の立場でラグビーをとらえると、壁を感じるという。

 「まず、ルールを説明するのが難しい。(反則の)オフサイドやスローフォワードなど、ゲームが途切れるルールを一つ一つ説明するのは大変です。15人それぞれに特徴的な役割がありますが、それも説明すると肝心な人間ドラマが薄れてしまう。サッカーや野球は大まかなルールを知っている人が多いので、詳しい説明がいらないんです」

 一方、競技人口の多いサッカーは、漫画雑誌の柱になる可能性が高いジャンルだという。既に高橋陽一さんの「キャプテン翼」(集英社)など多くのサッカー漫画が存在する中、新たな切り口が必要と考え、サッカーに詳しいジャーナリストや関係者に取材した。

 「日本のサッカーが強くなっていくためには、Jリーグの育成組織が拡充、発展していくことが非常に重要な課題だと聞きました。欧州のサッカー強豪国、スペインやドイツなどは国を挙げて将来の代表選手の育成に力を入れている。非常に意義のあるテーマとして考えるようになりました…

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