「まるで社長」 NMB48キャプテンのアイドル像を壊す発信力

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
ユーチューブで発信する真意について語ったNMB48のキャプテン、小嶋花梨さん=大阪市中央区で2022年4月20日、加古信志撮影
ユーチューブで発信する真意について語ったNMB48のキャプテン、小嶋花梨さん=大阪市中央区で2022年4月20日、加古信志撮影

 「みんなのアイドル像を壊したい」。こう語るのはアイドルグループ「NMB48」のキャプテン、小嶋花梨(こじまかりん)さん(22)。お笑い芸人とのミュージカルに挑戦するなど活動の幅を広げつつ、1月に開設したYouTube(ユーチューブ)では、自己プロデュースなどのアイドル論や、経営者との対談など“堅い”テーマで配信を続ける。対談相手は「まるで社長」とも。イメージを覆すようなことをするのはなぜなのか。子供の頃は「アイドルは苦手だった」という小嶋さんならではの真意があった。

YouTubeで涙のミーティング その真意

 小嶋さんが涙を浮かべるシーンで始まる元日のミーティングの動画に、びっくりしたファンもいるのではないだろうか。「涙の理由」という字幕で、メンバーが「リハーサルの空気感が暗い、重い、悪い」「NMBだと言うのが恥ずかしくなる時がある」「感謝の気持ちが薄れている」と次々とダメ出しする場面が続いた。

 なぜ、YouTubeでオープンにしたのか。「昨年はグループとして楽しい発表ができなかったのが心残りで、ファンの中にある疑問とかメンバーの“モヤモヤ”を強引にでも取り除く作業をしよう」と考えたのがきっかけだったという。この動画に対するファンの反応は、6対4で肯定的な内容がやや上回った。「しょうもない」「そんな小さな疑問しか出てこないんだ」という厳しい声もあり、特定のメンバーを批判するコメントもあった。

 小嶋さんは心を痛めたが、真意はこうだった。…

この記事は有料記事です。

残り2450文字(全文3077文字)

あわせて読みたい

ニュース特集