国重文・佐竹本三十六歌仙絵 「源重之」部分、富山で公開 北陸初 「貴重な名品味わって」 /富山

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
名品中の名品「佐竹本三十六歌仙絵」=富山市千石町1の秋水美術館で2022年4月8日、青山郁子撮影
名品中の名品「佐竹本三十六歌仙絵」=富山市千石町1の秋水美術館で2022年4月8日、青山郁子撮影

 かつては秋田藩主、佐竹家が所有し、その後数奇な運命をたどった国の重要文化財「佐竹本三十六歌仙絵」のうち「源重之」部分の断簡が、富山市千石町1の秋水美術館で公開されている。北陸初公開で、本物を間近で見られる貴重な展示だ。

 この三十六歌仙絵は鎌倉時代に描かれ、当初は京都の下鴨神社に伝わっていたとされる絵巻物。1917年に佐竹家が売りに出し、海運業で財を成した実業家が現在の価値で数十億円という価格で購入した。しかし、第一次世界大戦後の不況ですぐに手放さざるを得なくなった。

 あまりに高額だったため、三井財閥を支えた実業家で茶人の益田孝(1848~1938年)が中心となり、37枚に分割して売買されることに決定。その後も所有者の栄枯に伴って売買が繰り返された。今回の断簡に描かれている「源重之」は平安中期の公家で、小倉百人一首「風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけてものを思ふころかな」で知られる歌人でもある。分割当初は元大阪株式取引所理事長の所蔵となり、その後は個人の間を…

この記事は有料記事です。

残り365文字(全文801文字)

あわせて読みたい

ニュース特集