高専とブルワリー、地元の桜酵母入りビールを開発 和歌山
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地元の桜が縁結び――。和歌山高専(和歌山県御坊市)と、醸造会社「和歌山ブルワリー」(和歌山市)が協力し、クマノザクラや道成寺(日高川町)の入相桜(いりあいざくら)の酵母を使ったクラフトビールを開発した。29日から販売する。樹液などに多く存在する酵母をはじめ、和歌山県内産の素材を用いて地元経済への貢献を図る取り組み。その産学連携は「互いの長所」の融合だった。【加藤敦久】
「タンクの中での酵母の増え方と、試験管の中でやるのとは違っている。量的なスケールの違いは衝撃的だった」。高専の生物応用化学科5年、岸田悠佑さんは3月中旬から他の学生2人と同社醸造所で作業し、実験と実際の醸造現場の違いに圧倒されたという。研究室では100ミリリットル単位での作業だが、実際のタンクは600リットルもある。糖の抽出や濾過(ろか)、煮沸(しゃふつ)、冷却といった一連の作業を手際良くこなさ…
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