- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

4月期にスタートした新作連続ドラマ。放送担当記者による座談会の後編を送ります。今回取り上げた6作品ではTBS系「インビジブル」の評価が安定していました。(前編はこちら)【学芸部】
※座談会出席者
▽H=40代男▽T=40代女▽I=40代男▽Y=20代女
見る方を翻弄する「犯罪コーディネーター」
――「インビジブル」は、犯人逮捕への熱意を人一倍持つ刑事の志村貴文(高橋一生)が犯罪コーディネーターのキリコ(柴咲コウ)と手を組むサスペンスだね。6作品の中で唯一、誰も△の評価を付けなかった。
H 前後半を通じて、僕は唯一の◎を付けた。前半、高橋と柴咲が向かい合って互いの思惑を探り合う数分間の“対決”のシーンがあったけど、あの緊迫感を生み出せるのは2人の実力があってこそ。近年あらゆるジャンルの連ドラに出演を続ける高橋が、気性の荒い刑事の役にもなじんでいて違和感がないことに、拍手を送りたくなる。
I 高橋は演じる役に合わせて雰囲気ががらっと変わっていて、役柄の幅の広さには驚かされるよね。柴咲もキリコのミステリアスな雰囲気がぴったりで、素性が気になる演技をしている。ストーリーにもう少しリアリティーが感じられるとさらにハマりそう。
T 警察が犯罪コーディネーターと協力するなんて現実離れした設定だなと感じたけど、キリコの存在がミステリアスで「一体、何者?」と引き込まれた。爆発事件の裏に隠された陰謀が明らかになる過程もテンポが良かった。キリコが志村に執着する理由など気になるポイントがた…
この記事は有料記事です。
残り3454文字(全文4095文字)