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たった1人陽性で都市全域封鎖 北京近郊、住民の不満は次々“削除”

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PCR検査を受ける北京市民ら=北京市朝陽区で2022年4月29日午前10時13分、岡崎英遠撮影
PCR検査を受ける北京市民ら=北京市朝陽区で2022年4月29日午前10時13分、岡崎英遠撮影

 厳格な行動制限などで新型コロナウイルスの感染を封じ込める「ゼロコロナ」政策を掲げる中国の習近平指導部が、正念場を迎えている。中国最大の経済都市・上海市では1カ月以上にわたり都市封鎖(ロックダウン)が続くほか、首都・北京市でも感染が広がり始めた。中国各地では強引な隔離措置が取られ、市民の反発は強まっている。有識者からはゼロコロナ政策への疑問の声が次々と上がり、当局は抑え込みに必死だ。

幹部ら問責におびえ?

 「たった1人(の陽性者)で全面封鎖か」。中国のSNS(ネット交流サービス)に4月末、市民がこんな投稿をした。北京市と隣接する河北省三河市と河南省三門峡市が27日から28日にかけ、いずれも感染者が1人だけにもかかわらず、市域全体の都市封鎖に踏み切ったからだ。背景には、各地方政府の幹部が、感染拡大を招けば責任を問われると極度に恐れていることがあるとみられる。

 SNS上には、都市封鎖された街で当局が住宅の入り口にフェンスなどを設置し、住民の抗議を受ける様子などが拡散されている。こうした写真や映像、住民の不満の声などの投稿は当局によって次々と削除されている。

 中国国家衛生…

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