関越道バス事故10年 コロナ禍でバス業界「安全への投資」危機

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
バスに貼られた安全対策ステッカーを示す上信観光バスの飯出瑞生常務=群馬県高崎市芝塚町で2022年4月19日、川地隆史撮影
バスに貼られた安全対策ステッカーを示す上信観光バスの飯出瑞生常務=群馬県高崎市芝塚町で2022年4月19日、川地隆史撮影

 藤岡市の関越自動車道で2012年4月、乗客7人が死亡し、38人が重軽傷を負った高速ツアーバス事故は、運転手の居眠り運転が原因と判明し、業界全体で安全対策を見直すきっかけになった。国の規制強化や各事業者による取り組みなどが奏功し、この10年で貸し切りバスの事故件数は減った。ところが、最近では新型コロナウイルスの感染拡大で事業者が窮地に追い込まれ、「安全への投資」も危機的な状況に直面しているようだ。【川地隆史】

 貸し切りバス業界には00年の道路運送法改正による規制緩和で新規参入が相次いだ。価格競争が激化し、運転手の過労の末に引き起こされたのが10年前のこの惨事だった。国土交通省は13年、貸し切りバスの夜間運行で運転手1人が1日に運転できる距離を670キロから原則400キロに引き下げ、14年には安全コストを反映させた新運賃・料金制度を始めた。

この記事は有料記事です。

残り749文字(全文1123文字)

関連記事

あわせて読みたい

ニュース特集