吉野ケ里遺跡で10年ぶり発掘調査 未発掘の神社跡「謎のエリア」
毎日新聞
2022/5/2 08:30(最終更新 5/3 21:22)
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弥生時代の大規模な環濠(かんごう)集落跡で知られる国の特別史跡「吉野ケ里遺跡」(佐賀県神埼市、吉野ケ里町)で、10年ぶりの発掘調査が始まった。対象となるのは、遺跡内にあった神社の跡地。未発掘のため「謎のエリア」と呼ばれ、全国の考古学ファンの関心を集めてきた。調査する佐賀県は「歴史的な発見が期待できる」としている。
県文化財保護室によると、発掘エリアは18世紀に創建されたとみられる日吉神社跡地約4000平方メートル。遺跡の中央付近に位置し、歴代の王の墓とされる北墳丘墓(きたふんきゅうぼ)の西約150メートルにある。エリアの北側近くで発掘された甕棺墓(かめかんぼ)1基からは、沖縄・奄美地方で取れるイモガイで作った腕輪を36個着けた司祭者(宗教的な儀式をする人)とされる女性の人骨や、中国・前漢時代の銅鏡が見つか…
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