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古い知人に、思わぬ場所で出くわした気分だった。東京・京橋の国立映画アーカイブの展覧会「日本の映画館」(7月17日まで)の入り口近くに展示してある、巨大な「映」の字。わたしの地元、水戸市にあった映画館「水戸東映」の屋上に掲げられていた4文字の一つだという。映画館は2006年に閉館したが、4文字とも収集家が引き取って保存してあるそうだ。
水戸東映は、JR水戸駅近く、東照宮の鳥居をくぐった境内の、大通りからちょっと奥まった場所にあった。高校生だった1980年代半ば、東映は角川映画も配給していたから、アニメ「幻魔大戦」とか「人生劇場」とか「探偵物語」とか、テレビCMや雑誌の宣伝に乗せられて見に行ったのではなかったか。もっとも当時は洋画が圧倒的に強く、もっぱら通ったのは同じ市内にあった洋画館のオデヲン座やパンテオンだったけれど。
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