「暖かい服着せたくて…」遺族ら沈痛 観光船沈没、被害者の通夜
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北海道・知床半島沖で乗客乗員計26人が乗った観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、北海道と千葉県の被害者の通夜が1日夜から行われ、遺族や参列者が沈痛な表情で突然の死を悼んだ。
北海道北見市の鈴木智也さん(当時22歳)の通夜は実家のある帯広市の斎場で営まれた。
プロポーズ予定「本来なら二人一緒に」
式場のロビーには、智也さんのオレンジ色のジャンパーや生前のスナップ写真が飾られ、知人らが静かに手を合わせた。通夜が始まる前に取材に応じた父剛さん(51)は「冷たい水につかっていたので、(ジャンパーは)とにかく暖かい服を着せたいと思って用意した」と声を詰まらせた。
剛さんによると、智也さんは4月23日の事故当日、観光船上でプロポーズしようと指輪を用意し、交際相手の女性と乗船した。智也さんは同28日に根室海峡付近で発見されたが、交際女性は今も行方不明のままだ。剛さんは「本来ならば二人を一緒に連れて帰りたかった。若い人生が奪われ、本当に悔しくて残念です」と目頭を押さえた。カズワンを運航する「知床遊覧船」(斜里町)への思いについては「憤りしかない」と語気を強めた…
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