連載

恋するラグビー

合言葉は「ワールドカップの熱狂を止めるな」。ラグビーにまつわる人や話題、その魅力を記者が掘り下げます。

連載一覧

恋するラグビー

変わるNTTドコモ 規模縮小も「レッハリ」を未来につなぐ 

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
昨季チームをけん引したニュージーランド代表のTJペレナラ=東大阪市花園ラグビー場で2021年3月6日、望月亮一撮影
昨季チームをけん引したニュージーランド代表のTJペレナラ=東大阪市花園ラグビー場で2021年3月6日、望月亮一撮影

 「レッハリ」の名で親しまれたチームは、どこへ行くのか。

 ラグビー・リーグワン1部のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪(RH大阪)。NTTグループの企業再編により今季限りで体制を縮小し、来季は3部で活動する見通しだ。7日には東京・秩父宮ラグビー場で、リコーブラックラムズ東京(BR東京)との今季最終戦を迎える。舞台裏で何が起き、どんな未来が待っているのか。下沖正博ゼネラルマネジャー(GM)に尋ねた。

 「『ドコモが縮小する』とのキーワードだけが独り歩きしてしまっている。実態は必ずしもそうでなく、我々が歩み出す方向性と違う部分もある。新しい企業スポーツの形態を作り出す一歩になると思っている」。クラブOBであり、監督も務めた下沖GMは胸の内を明かした。

 発端は今年1月、NTTドコモによるNTTコミュニケーションズの子会社化だった。NTTコムもリーグワン1部のNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安(SA浦安)を保有している。二つのチームの在り方を検討した結果、両社とNTTが出資する新たな事業会社を設立し、SA浦安が拠点とする千葉県浦安市に「NTTグループのシンボルチーム」を作る方針が固まった。

 プロ契約の日本選手が4人のみで社員選手が多いRH大阪は、両社の社員選手を中心に構成するチームとして存続することになったが、事実上、強化をSA浦安に一本化させる方針だ。会社側からRH大阪の選手たちへ知らされたのは3月上旬。一般に公表されたのは、シーズンまっただ中の3月16日だった。

 NTTドコモがNTTコムを子会社化する方針は2020年12月に明らかになっており、先行きを危ぶむ声はチーム内に以前からあった。それでも下沖GMは「驚きしかなかった。選手たちも落胆した様子だった」と振り返る。

「ペレナラ劇場」 飛躍の1年から暗転

 RH大阪は殻を破ったばかりだった。トップリーグ(TL)最終年の昨季、過去最高の5位に食い込み、「台風の目」と評された。

 長い雌伏の時を過ごした。1993年にNTTドコモ関西ラグビー部として創設され、下沖GMが入社した98年当時は社員選手…

この記事は有料記事です。

残り1755文字(全文2646文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集