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角界の「ご意見番」と呼ばれる横綱審議委員会(横審)の委員に、新たに俳優の紺野美沙子さん(61)が就任した。相撲好きの女性「スー女」の元祖としても知られる紺野さんが語る相撲愛、横綱への期待とは。【聞き手・滝沢一誠】
内館牧子さん以来の女性の横綱審議委員
――どんなきっかけで相撲を好きになったのですか。
◆子供の頃、明治生まれで岩手県陸前高田市出身の祖母と同居していました。祖母は元横綱・大鵬や元大関・清国ら北海道・東北出身の力士が大好きで、私も一緒にテレビで大相撲中継を見ていました。
――好きな力士を教えてください。
◆私はハワイ出身の元関脇・高見山のファンです。当時、蔵前国技館(東京、1984年に閉館)の警備は現在の両国国技館ほど厳しくなく、花道でジェシー(高見山の本名)の体を触ろうと出待ちしたことがあります。でも、いざ本物のジェシーを見たら「お相撲さんってこんなに大きいんだ!」と、ただただ驚いて……。私の前を通り過ぎてから、ちょっと背中を触って帰りました。
また、当時は力士と結婚したいと思っていて、元横綱の北の富士と輪島、元大関の貴ノ花の3人が「候補」でした。
相撲は「唯一無二の世界」
――紺野さんにとって相撲の魅力とは。
◆「国技館に一歩入ったら江戸時代」と言われるように、力士はまげを結って、行司は装束を着て、「変わらない良さ」を感じます。…
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