台湾大手の進出は国内半導体の復活につながるか?専門家に聞いた

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造成工事が進む台湾積体電路製造(TSMC)の工場建設予定地=熊本県菊陽町で2022年4月5日午後0時10分、本社ヘリから上入来尚撮影
造成工事が進む台湾積体電路製造(TSMC)の工場建設予定地=熊本県菊陽町で2022年4月5日午後0時10分、本社ヘリから上入来尚撮影

 世界的な半導体製造大手、台湾積体電路製造(TSMC)の新工場が4月21日、熊本県内で着工した。総投資額約86億米ドル(約1兆1000億円)で、2024年の生産開始を目指す。経済安全保障の観点から半導体を重要物資と位置付ける政府が、熱心に誘致。約4000億円の補助金を支給する予定だが、果たして日本の半導体産業復活の呼び水となるのか。日立製作所やソニーで半導体部門の要職を務めた牧本次生氏(84)に聞いた。

 ――TSMCの熊本での工場建設をどう評価しますか。

 ◆明確なメリットは地元雇用と、半導体の材料を供給する国内企業の売り上げが増えることです。電子機器メーカーなど、TSMCが製造する半導体を使う企業にとっては安定的に供給されるという恩恵もあります。しかし、かつて世界市場の5割を占めた日本の半導体メーカーの凋落(ちょうらく)に歯止めをかける効果はないでしょう。…

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