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沖縄復帰50年

2022年5月15日、沖縄は本土に復帰して50年を迎えました。何が変わり、何が変わっていないのか。沖縄の歩みと「今」を伝えます。

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本土留学 政府に進路決められ…打ち砕かれた若者の夢

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国費沖縄学生制度により本土の大学に入学した当時の思い出を語る南風原朝和さん=東京都港区で2021年11月25日午前11時32分、桐野耕一撮影
国費沖縄学生制度により本土の大学に入学した当時の思い出を語る南風原朝和さん=東京都港区で2021年11月25日午前11時32分、桐野耕一撮影

 1972年春、東京工業大に入学するため、希望に胸を膨らませ沖縄から上京した南風原朝和(はえばら・ともかず)さん(68)=千葉県船橋市=は、大学の事務担当者の言葉に夢を打ち砕かれた。「あなたは好きな学科を選択することはできない」

 琉球政府立那覇高3年だった71年、日本政府と琉球政府が大学の授業料や在学中の生活費の一部などを負担する「国費沖縄学生制度」に応募した。9万人以上の一般市民が犠牲になった沖縄戦の戦禍で枯渇した人材を育成することなどを目的に始まった制度だった。

 試験にも合格し、面接で「関東地方の大学に行きたい」と述べた。念頭にあったのは、東京工業大の経営工学科。理系も文系も好きで両者を融合させた当時目新しい学科に興味を持っていた。その経営工学科のある東工大工学部第4類に入学する希望はかなったが、その後に思わぬ人生の分岐点が待っていた。

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【沖縄復帰50年】

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