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第2弾・発見!地域のお宝

 道内の歴史や文化に精通する学芸員イチオシの「地域のお宝」を通じ、地元の魅力を再発見する。今年1月に続き、第2弾をお届けする。

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第2弾・発見!地域のお宝

学芸員とっておき秘話/4 美幌博物館 町田善康さん ウチダザリガニ「教材」 /北海道

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捕獲したウチダザリガニの標本や手作りのジオラマ。出前授業でも活用されている=北海道美幌町で2022年4月23日、本多竹志撮影
捕獲したウチダザリガニの標本や手作りのジオラマ。出前授業でも活用されている=北海道美幌町で2022年4月23日、本多竹志撮影

中高生らと生態系守る

 美幌町内を流れる美幌川支流の鴬沢(うぐいすざわ)川に、2008年春の魚類調査で異変があった。これまで見かけなかった「ウチダザリガニ」が確認されたのだ。生態系を壊しかねない「特定外来生物」の根絶は喫緊の課題となった。

 ウチダザリガニは食用として1930年ごろ、摩周湖に放され、ここから持ち出されて各地の川に広がった。繁殖した生息域や餌が同じで「絶滅危惧種」にも指定されているニホンザリガニは、一回りも体格が大きいウチダザリガニに駆逐されていった。

 ウチダザリガニはほかにもドジョウや水草などを食べることで、生態系を壊しかねない存在だ。鴬沢川でも絶滅危惧種のカワシンジュガイを捕食する実態が分かっている。2005年に特定外来生物に指定され、飼育や生きたままの移動、販売などが禁止されたが、既に各地で繁殖を続けている。

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