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沖縄復帰50年

2022年5月15日、沖縄は本土に復帰して50年を迎えました。何が変わり、何が変わっていないのか。沖縄の歩みと「今」を伝えます。

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沖縄と本土分断 2種類のパスポート 復帰運動参加者発給されず

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沖縄-本土間の移動の際に必要だった渡航証明書(左)と身分証明書=大阪市北区で2022年4月28日、大西岳彦撮影
沖縄-本土間の移動の際に必要だった渡航証明書(左)と身分証明書=大阪市北区で2022年4月28日、大西岳彦撮影

 沖縄出身で東京に移住した玉城一夫さん(80)=東京都世田谷区=の自宅には、米国統治時代に取得した2種類の「パスポート」が残っている。1冊は沖縄から東京大へ進学する際に発行された「日本渡航証明書」、もう1冊は東京移住後に沖縄に渡るために作った「身分証明書」だ。

 1972年に沖縄が日本に復帰するまで、沖縄と本土との往来は自由にできず、米国に制限、管理されていた。沖縄から日本に渡るための渡航証明書は、沖縄を統治した米国側の統治機構「琉球列島米国民政府」が発行し、各種記載も英文の後に日本語の訳文が添えられた。

 玉城さんが持つ渡航証明書の帳面には日本本土と沖縄の出入国審査担当官によって沖縄を出た日付や本土に入った日付などスタンプが押され、「パスポート」と同様の使い方がされていたという。ただ、本籍こそ「沖縄県」と記載されているが、証明文中では日本人ではなく「琉球住民」と表現され、渡航目的も大学進学ではなく「留学のため」と記された。

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【沖縄復帰50年】

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