「農山村の心が生きつづける」赤瓦の駅舎 JR因美線・那岐駅

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朝夕の通学時間帯以外、那岐駅で乗り降りする人はほとんどいない=2022年4月24日午後4時46分、中尾卓英撮影
朝夕の通学時間帯以外、那岐駅で乗り降りする人はほとんどいない=2022年4月24日午後4時46分、中尾卓英撮影

 鳥取市(因幡国)から岡山県津山市(美作国)に向け、千代川を遡上(そじょう)するように南北に伸びる因美線。京阪神と鳥取を結ぶ智頭急行と枝分かれする智頭駅(鳥取県智頭町)から1両編成のワンマンカーに乗り、那岐駅(同町)で下りた。午前7時台の鳥取方面の下りは20人余りの学生たちが利用していたが、上りに人影はない。

 那岐駅は1932年、智頭―美作河井(津山市)間の延伸時に開業した。雪深い山里を貫く約3075メートルの物見トンネルは当時、国内の鉄道トンネル屈指の難工事だったという。駅舎とホームを結ぶ階段には無人駅化の翌2001年、地元住民で作る「那岐駅舎を守る会」が整備したギャラリーがあり、斜面に石を積み上げて鉄路を通した住民らの写真が飾られている。

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