特集

ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

特集一覧

Scope

「核攻撃」脅すロシア 「抑止と軍縮」 議論活発に=及川正也(専門編集委員)

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

 <スコープ>

 ロシアによるウクライナ侵攻で世界が恐怖を覚えるのは、日々の戦闘がもたらす残酷な情景だけではない。「核戦争」の不気味な足音にもおびえている。

 侵攻後、プーチン露大統領は核戦力の態勢を強化し、「必要なら使う」と述べた。高官からは「第三次世界大戦」の言葉も漏れる。米欧の介入を阻止するための「核の脅し」だ。

 核の威嚇で相手を屈服させようとする手法は古くからある。冷戦期のベトナム戦争では終戦を急ぐニクソン米大統領が核搭載の爆撃機をソ連周辺に飛ばし、譲歩を引きだそうとした。核問題に詳しいダニエル・エルズバーグ氏は米国の「脅し」は過去少なくとも25回はあったと著書に記している。

この記事は有料記事です。

残り2161文字(全文2454文字)

【ウクライナ侵攻】

時系列で見る

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集