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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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「ここは地獄だ」 問答無用で射殺、連日レイプ ブチャ市民らの証言

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ブチャの自宅前で息子のドミトリーさんをロシア軍兵士に射殺されたマリヤ・コノワロワさん。「ここにどれだけの墓があるか見てください。どれだけの悲しみがあるか想像してください」と訴えた=キーウ近郊ブチャの墓地で2022年5月2日、真野森作撮影
ブチャの自宅前で息子のドミトリーさんをロシア軍兵士に射殺されたマリヤ・コノワロワさん。「ここにどれだけの墓があるか見てください。どれだけの悲しみがあるか想像してください」と訴えた=キーウ近郊ブチャの墓地で2022年5月2日、真野森作撮影

 ロシアのウクライナ侵攻によって、民間人を中心に400人以上が殺害されたとみられる首都キーウ(キエフ)近郊のブチャ市。無抵抗の男性への銃撃、少女への性暴力、水や食料の不足による衰弱死――。あらゆる形の「犯罪」が、住民の証言から浮かび上がる。露軍の撤退から1カ月。閑静なベッドタウンだった町の復興は少しずつ進むが、生き残った人々は癒えない傷を抱えている。

「人間と思えない」数々の行為

 ブチャの墓地には真新しい墓がいくつも並び、犠牲者の多さを物語っていた。「ここにどれだけの墓があり、どれだけの悲しみがあるか想像してください。プーチン(露大統領)は自分の子供たちを埋葬してみたらいい。そうすれば、どれほどの悲しみをもたらしているか理解できるかもしれない」

 マリヤ・コノワロワさん(74)は、ブチャを占拠していた露軍兵士によって3月4日に三男ドミトリーさん(当時41歳)を射殺された。その殺害から約2カ月を…

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【ウクライナ侵攻】

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