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知床観光船事故

2022年4月23日、知床半島沖で観光船が沈没。乗客乗員計26人のうち20人が死亡、6人が行方不明に。

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知床の複雑な海流と地形で捜索範囲絞れず 12人いまだ不明

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音信が途絶えた観光船「KAZU Ⅰ」を、知床岬先端付近で捜索する航空機=北海道斜里町で2022年4月25日午前9時9分、本社ヘリから
音信が途絶えた観光船「KAZU Ⅰ」を、知床岬先端付近で捜索する航空機=北海道斜里町で2022年4月25日午前9時9分、本社ヘリから

 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故は5日午後10時時点で、乗客乗員計26人のうち12人が行方不明のままだ。第1管区海上保安本部などは、事故直後から日を経るごとに捜索範囲を全方位で広げているが、事故から6日後の4月29日以降は新たな発見に至っていない。こうした状況について、専門家らは現場付近の海流の速さや分岐の仕方などが影響し、捜索場所を絞りきることができない事情があると指摘する。【最上和喜、木原真希、山田豊】

 事故は4月23日に発生した。これまでに発見された乗客14人は、翌24日に知床岬付近の海上や岩場で大人の男女10人▽25日に知床岬から東に14・5キロの海上で女児1人▽28日に知床岬から南南東に23~24キロの海上で大人の男性3人――がそれぞれ見つかっている。いずれも、稚内沖方面から来て知床半島西側を北上する「宗谷暖流」により、事故現場とされる「カシュニの滝」付近から北東方面に流されたとみられる。

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【知床観光船事故】

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