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第2弾・発見!地域のお宝

 道内の歴史や文化に精通する学芸員イチオシの「地域のお宝」を通じ、地元の魅力を再発見する。今年1月に続き、第2弾をお届けする。

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第2弾・発見!地域のお宝

学芸員とっておき秘話/6 伊達市教育委員会 黒田格男さん 毛虫で「不退転の覚悟」 /北海道

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だて歴史文化ミュージアムに展示されている「黒漆五枚胴具足 伊達成実所用」。胴に試し撃ちの跡が残っている=北海道伊達市教育委員会提供
だて歴史文化ミュージアムに展示されている「黒漆五枚胴具足 伊達成実所用」。胴に試し撃ちの跡が残っている=北海道伊達市教育委員会提供

特異な亘理伊達家の甲冑

 仙台藩・伊達家分家の亘理(わたり)伊達家とその家臣らが当時の胆振国有珠郡(現在の伊達市)への移住を始めたのは、明治維新後の1870年。それから十数年かけて約2700人が津軽海峡を渡った。現在、伊達市のだて歴史文化ミュージアムに展示されている「黒漆五枚胴具足」はその亘理伊達家に長く伝えられ、1956年に子孫から伊達市に寄贈されたものだ。

 市が所蔵する刀剣や古文書などの武家史料約1000点の中でも、「間違いなく重要と認識されるのがこの甲冑(かっちゅう)です」と話すのは、市教育委員会の黒田格男学芸員(44)。昨年、北黄金貝塚が「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つとして世界文化遺産に登録され、埋蔵文化財もPRしている同市だが、黒田さんは「武家文化は他の町にはない特異性があります」と胸を張る。

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