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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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「失敗例も伝えなければ…」 立ち上がった大川小遺族の姿、映画に

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 「安全」であるはずの学校で、なぜ我が子の命は失われたのか。東日本大震災の津波で児童74人が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校を巡り、その原因と責任を明らかにしようと国家賠償訴訟に挑んだ親たちの姿を追ったドキュメンタリー映画が完成した。来春の公開を目指している。【百武信幸】

 タイトルは「『生きる』大川小学校津波裁判を闘った人たち」。犠牲となった児童74人のうち23人の親たちは2014年、石巻市と宮城県を相手取り、子ども1人あたり1億円の損害賠償を求め提訴。2審・仙台高裁は、学校側が平時から進めておくべき事前防災に不備があり、市教委や校長らが児童の安全を確保する義務を怠った「組織的過失」を認め、14億円あまりの支払いを命じ、19年に確定した。全国の学校に事前防災の重要性を示した画期的判決で、映画は、遺族が判決を勝ち取るまでの道のりと、その後の歩みを、インタビューや遺族が震災直後から記録してきた映像を基に作り上げた。

 3日に石巻市内で試写会があり、約200人が鑑賞した。映画では、悲しみの淵に沈む親たちが「なぜ」を問い続けるものの、当時の市教委や校長らの対応でさらに傷つき、疑問と不満が膨らんでいく様子が、ナレーションもなく、映像という事実によって淡々とつむがれる。

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【東日本大震災】

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