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わが町にも歴史あり・知られざる大阪

人知れず建つ碑や地名などをよすがに、今につながる大阪の知られざる歴史を掘り起こします。

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/574 東高野街道/65 柏原市 地滑り、原因は火山 /大阪

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亀の瀬トンネルの入り口=柏原市峠で2021年10月15日、松井宏員撮影
亀の瀬トンネルの入り口=柏原市峠で2021年10月15日、松井宏員撮影

 亀の瀬地すべり資料室(柏原市峠)は、地滑りの歴史やメカニズムなどをパネルなどで説明している。

 亀の瀬の地滑りは4万年以上前からあったようで、記録に残るだけでも明治以降に3回も起きている。なんで地滑りが起きるのか、といえば、数百万年前の火山の噴火が原因だ。

 国土交通省大和川河川事務所の宮田大悟建設専門官に、わかりやすく説明してもらった。亀の瀬の北にあった火山が2回噴火し、溶岩が噴き出た。1回目と2回目の溶岩の間に、粒子が細かい地層が堆積(たいせき)し、溶岩にサンドイッチされた状態になっており、この真ん中の地層が、上の溶岩質の地層を乗せて滑るのだ。しかも、地形が滑り台のように傾斜している。

 地滑りしやすい範囲は、長さ約1100メートル、幅約1000メートルで、土砂の量は約1500万立方メートルに達する。こんな地滑りが起きたら、上流の奈良盆地はもちろん、下流の大阪にも大きな浸水被害が起きる。

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