マスク氏がウクライナに提供 衛星ネット「スターリンク」の可能性
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ロシアの侵攻を受けるウクライナが、力を入れるITを駆使した反撃。これを支えているのが、米国の世界的実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙企業スペースXが提供するインターネットサービス「スターリンク」だ。人工衛星を使った次世代のシステムとされ、ITビジネスを変える可能性を秘めるという。一体、どのようなものなのか。
わずか10時間でサービス提供
「サンキュー、イーロン!」。ウクライナ軍のドローン部隊「エアロロズビドカ」は3月、マスク氏に謝意を示す動画をツイッターに投稿した。動画では、迷彩ズボンなどにそろいのパーカ姿の男女が、マスク氏から送られたスターリンクのアンテナの箱をバックに笑顔を浮かべていた。英メディアによると同部隊は、ドローンを使った空中偵察や攻撃などにスターリンクを使用して成果を上げているという。
スターリンクは、小型衛星を使うネットシステムだ。一般的にネットで使う電波や光ファイバーは地上の基地局を経由してつながっているが、スターリンクは通信電波を衛星で中継。衛星と通信する小型アンテナ(直径約55センチ)さえあれば、サービス提供地域ならどこでもネットが使える。
ウクライナ側は…
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