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沖縄復帰50年

2022年5月15日、沖縄は本土に復帰して50年を迎えます。何が変わり、何が変わっていないのか。沖縄の歩みと「今」を伝えます。

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沖縄出身の大学院生が首相官邸前でハンスト 辺野古移設の断念訴え

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米軍普天間飛行場の沖縄県名護市辺野古への県内移設断念などを求め、首相官邸の前でハンガーストライキを始めた元山仁士郎さん=東京都千代田区で2022年5月9日午前11時6分、渡部直樹撮影 拡大
米軍普天間飛行場の沖縄県名護市辺野古への県内移設断念などを求め、首相官邸の前でハンガーストライキを始めた元山仁士郎さん=東京都千代田区で2022年5月9日午前11時6分、渡部直樹撮影

 沖縄が15日に日本本土復帰50年を迎えるのを前に、沖縄県宜野湾市出身の一橋大大学院生、元山仁士郎(じんしろう)さん(30)が9日、東京・首相官邸前で座り込み、政府に米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設断念などを求めるハンガーストライキ(ハンスト)を始めた。復帰から半世紀がたっても過重な基地負担が続く現状に、「基地問題が解決されない限り、沖縄にとっての復帰、戦後は終わらない」と絶食による抗議で訴えている。

 元山さんは2019年の辺野古の埋め立ての是非を問う県民投票の際にも、全県での実施を求めるハンストを宜野湾市役所前で実施した。今回は座り込みの現場やインターネットで署名も集め、10日以降も、岸田文雄首相が要求を受け入れるか、ドクターストップがかかるまで自民党本部前などで座り込むとしている。

 元山さんは▽辺野古移設の即時断念▽普天間飛行場の数年以内の運用停止▽日米地位協定の運用にかかるすべての日米合意の公開と、民主的な議論を経た見直し――の計3点を政府に求めている。声明文で「50年前も現在も基地問題は変わっていないといっても過言ではない。果たしていつまでこの状況が続くのか。私たち沖縄の人々が抱える基地問題は、日本に住む人々に忘れられてしまったのだろうか」と訴えている。

 元山さんは報道陣の取材に対して「果たして沖縄は日本に復帰して良かったのか。むしろ良くなかったのではと言わざるを得ない。ハンストを決めたのは、そういう状況を日本に住む人に問いたいから。沖縄を好きな人は多いと思うが、観光だけでなく基地問題も一緒に考え、受け止めてほしい」と話した。【佐野格】

【沖縄復帰50年】

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