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熊本地震

2016年4月14日と16日に発生した熊本地震。最大震度7の激震に2度襲われ、熊本、大分両県で関連死を含めて275人が亡くなった。

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熊本地震、復旧工事の最難所 断崖、よみがえるアーチ 南阿蘇鉄道 強風との闘い、進捗率80%

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架け替え工事が進む南阿蘇鉄道の第一白川橋梁。アーチ部分が姿を現している=熊本県南阿蘇村で2022年4月14日、西貴晴撮影
架け替え工事が進む南阿蘇鉄道の第一白川橋梁。アーチ部分が姿を現している=熊本県南阿蘇村で2022年4月14日、西貴晴撮影

 観測史上初めて最大震度7を2度記録した熊本地震(2016年4月)の被災地・熊本県南阿蘇村で、ある鉄橋の架け替え工事が急ピッチで進んでいる。現場は阿蘇外輪山の切れ目となる深い渓谷だ。全線開通に向けた復旧工事の「最大の難所」と呼ばれる断崖に復興のつち音が響く。

 「風との闘いです」。熊本地震で最初の激震が襲った「前震」から6年となる4月14日、地元の第三セクター「南阿蘇鉄道」(同県高森町)が工事の説明会を開いた。姿を現しつつある巨大なアーチ橋を背に、工事を請け負った広島市の橋梁(きょうりょう)建設会社社員で、現場代理人を務める森谷和貴さん(38)が語った。

 その橋は第一白川橋梁。「阿蘇五岳(ごがく)」の一つ、根子岳(1433メートル)に源を発し、有明海に注ぐ白川に架かる橋だ。旧鉄道省が1927(昭和2)年に建設し、長さ約166メートル、川面からの高さは約60メートル。赤茶色の橋そのものが阿蘇観光の目玉の一つだったが、震度6強を観測した16年4月16日未明の「本震」で、橋脚が変形するなどして使えなくなった。

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【熊本地震】

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