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入院中にコロナ感染「南京錠で監禁された」 患者が精神科病院を提訴

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第1回口頭弁論終了後、記者会見する原告側弁護団=立川市緑町で、加藤佑輔撮影 拡大
第1回口頭弁論終了後、記者会見する原告側弁護団=立川市緑町で、加藤佑輔撮影

 東京都日野市の精神科病院「七生(ななお)病院」に入院していた立川市の女性(53)が、院内で新型コロナウイルスに感染した際、10日間、施錠された劣悪な環境の部屋に閉じ込められたとして、病院を運営する法人や院長などに550万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。第1回口頭弁論が9日、東京地裁立川支部(佐藤重憲裁判長)で開かれ、病院側は請求棄却を求めた。

 訴状によると、女性はうつ病と診断され2017年2月から任意で入院。新型コロナの大規模なクラスター(感染者集団)が発生した21年3月に感染した。和室形式の病室で同10~20日、他の感染者5人ほどと一緒に外から南京錠をかけられ、法令上の根拠なく監禁された。部屋は簡易トイレが一つだけ置かれ、入浴も歯磨きもできない劣悪な環境で、「人間的な尊厳を否定される苦しみを味わった」としている。

 さらに、女性はうつ病の病状回復後に退院を申し出ていたのに、病院が適切な支援をせず入院が4年5カ月と長期化したと主張。この点も請求額に盛り込んだ。

 弁論後に記者会見を開いた原告側弁護団は、精神保健福祉法に基づき厚生労働相が定める基準では、やむを得ず患者を隔離する際には個室で行う必要があり、同室に複数の患者を閉じ込めることは認められていないと指摘。幡野博基弁護士は「コロナ陽性になった入院患者の人権が蹂躙(じゅうりん)されることはあってはならない。患者の退院についての自己決定権の重要性も訴訟で示したい」と話した。

 一方、病院側は代理人弁護士を通じ、「係争中で取材に応じられない」とコメント。都精神保健医療課は、事案を把握していたかの質問に「個々の病院への指導の内容は答えられない」と回答した。【青島顕、加藤佑輔】

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