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私立・国立中の受験者数が首都圏で過去最多に。少子化が進む中、受験熱は地方にも広がっています。

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中学受験に英語の波 塾関係者「採用校はさらに増」 首都圏で半数に

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聖セシリア女子中学校=神奈川県大和市で2022年3月15日午前11時23分、内橋寿明撮影
聖セシリア女子中学校=神奈川県大和市で2022年3月15日午前11時23分、内橋寿明撮影

 私立中学校の入試で、海外からの帰国生ではなく、一般受験生向けに、英語の試験を取り入れる学校が増えている。首都圏の私立中では約半数の146校に上り、この8年で10倍にもなった。筆記試験を課さずに英会話力などで合否を決める学校も出てきた。塾関係者によると、英語入試への流れは止まりそうにないという。【東京社会部/内橋寿明】

 「clean clean clean the room」。2月、聖セシリア女子中学校(神奈川県大和市)の英語入試会場となった同校のバレエスタジオには、受験生が発するリズミカルな英語が響き渡った。同校が2022年実施の入試の一部で、初めて導入した選抜方式「英語表現」の一幕だ。

 この日の受験生は6人。まずは同校の英語講師が一人芝居で、グリム童話「シンデレラ」の英語劇の三つの場面を実演する。試験では、受験生が講師の演技を参考にしながらジェスチャーやダンスを交えて演じるのだ。

 シンデレラが継母に掃除を命じられる場面では、継母役を演じた受験生の一人がわざとゴミを投げ捨てるアドリブを加えて意地悪さを表現する工夫も見せた。「英語表現」はこの演劇とは別に2~3分間の英語面接もあり、英会話力や自己表現力などを評価される。

「志願者の増加につなげたい」

 聖セシリア女子中には、英会話力の向上に役立つとして1、2年生のカリキュラムに週1回、英語でミュージカルを練習する授業がある。同校は、この授業を活性化させるため、英語学習への意欲の高い生徒に入学してもらおうと考えているのだ。

 英語入試には、…

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