武力攻撃と噴火対策、一時避難場所に廃線トンネル 軽井沢

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武力攻撃と浅間山噴火の際の避難所とする旧信越線の上り11号トンネル。枕木の上にゴムマットを敷き、歩きやすくしている=長野県軽井沢町で2022年4月28日午後1時4分、去石信一撮影
武力攻撃と浅間山噴火の際の避難所とする旧信越線の上り11号トンネル。枕木の上にゴムマットを敷き、歩きやすくしている=長野県軽井沢町で2022年4月28日午後1時4分、去石信一撮影

 長野県軽井沢町は、何者かの武力攻撃と浅間山の噴火に備え、廃線後も残る旧JR信越線のトンネルを一時避難所に指定している。このような例は、全国でも極めて珍しいという。特に今、武力攻撃はロシアのウクライナ侵攻で注目される。ミサイル攻撃から身を守るには地下施設が有効とされるが、軽井沢には都会のように地下鉄や地下商店街がないという事情がある。

 そのトンネルは、軽井沢駅と隣の横川駅(群馬県安中市)との間約11キロにある上り11本と下り18本。緊急事態が起これば、町はまず軽井沢駅から東に1キロ余りの地点にある最も手前の「上り11号トンネル」を使用し、町民らを収容しきれなくなれば、横川駅に向かって次のトンネルに移動してもらう。所有者の安中市とは、2017年に避難所として使用する覚書を結んだ。

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