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大平 一枝・評『大衆運動』『戦争と世界』

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第一次世界大戦中に書かれた本に重い置き土産をもらう

◆『大衆運動』エリック・ホッファー/著(紀伊國屋書店/税込み2200円)

◆『戦争と世界』マヤコフスキー/著 小笠原豊樹/訳(土曜社/税込み1047円)

 ふだんは暮らしやライフスタイルについて書くことが多いので、担当初回は生活まわりのことを、と張り切った。

 ところが、どの本にも心が動かない。今も東欧で人と人が殺し合っていると思うと、おいしい料理やくすりと笑ってしまうあたたかなエッセイに、どうしても身が入らないのだ。なぜ空はこんなに青いのに、他人の領土に侵攻して名もなき誰かの生きたかった明日を奪えるんだろう。殺人と破壊、目を覆いたくなるような犯罪を現場で行う人の気持ちはどんなだろう。考えれば考えるほど、書店で私は暮らしコーナーから遠ざかる。そんなわけ…

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