展覧会 金氏徹平 S.F.(Something Falling/Floating) 移ろいの彫刻=評・高橋咲子
毎日新聞
2022/5/11 東京夕刊
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異素材を組み合わせるコラージュ的手法で、立体から平面までさまざまな作品を手がけてきた美術家・金氏徹平(43)。演劇など他ジャンルとのコラボレーションを経て、今見つめるのは原点である「彫刻」だという。不変的で永続的な時間を感じさせる近代までの彫刻に対し、本展からは、不定形や即応性といった言葉が思い浮かぶ。
従来の作品では、カラフルな日用品を用いる印象も強いが、今回はコンクリート造りの建物に溶け込むように、灰色やシルバー、白といった色合いの作品が並んでいる。
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