早乙女勝元さん、東京大空襲の記録と継承に尽くした90年の生涯

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東京大空襲・戦災資料センターの初代館長を務めた作家の早乙女勝元さん=東京都足立区で2018年7月25日、渡部直樹撮影
東京大空襲・戦災資料センターの初代館長を務めた作家の早乙女勝元さん=東京都足立区で2018年7月25日、渡部直樹撮影

 10万人が亡くなった東京大空襲の体験者として、生涯をかけて、記録と体験の継承活動を続けた作家の早乙女勝元さんが死去した。90歳だった。背中を追ってきた人々からは惜しむ声とともに「戦争の惨禍をどう伝えるかに命を燃やした思いをくみたい」と活動を受け継ぐ決意が聞かれた。

 12歳のとき、1945年3月10日未明の東京大空襲に遭い、著作の発表とともに、70年に結成された「東京空襲を記録する会」の中心となった。2002年から「東京大空襲・戦災資料センター」(東京都江東区)の初代館長として17年間務めた。

 センターによると、早乙女さんは子どもたちに「知っているのなら伝えよう。知らないなら学ぼう」と語りかけ、戦後世代に伝わりやすい映像などの展示を心がけてきたという。爆撃機B29搭乗員で、後に日本軍の捕虜になった米軍兵士との交流を続けた。光が当たっていなかった朝鮮人の空襲被害にも着目。センター内に紹介するコーナーを設けた。

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