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部活クライシス

学校教育の一環とされてきた部活動。教員の長時間労働や少子化などを背景に、従来の活動が成り立たなくなりつつあります。

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「体育会系の文化部」吹奏楽部 楽器運搬、指導者…地域移行に壁

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中学生の部活動
中学生の部活動

 部活動の実施主体を学校から地域に移す「地域移行」に向け、文化庁の有識者会議が文化部の活動方法を議論している。最大の焦点は、熱心な練習から「体育会系の文化部」とも呼ばれ、生徒の人気も高い吹奏楽部のあり方だ。顧問の教員に代わって指導する人材が不足するなど運動部と同様の問題を抱えているうえに、楽器の管理や運搬を巡る独特の課題もあり、関係者は頭を悩ませている。

 「継続的に高いレベルで指導するのは、困難ではないか」。関東地方の公立中で吹奏楽部の指導経験がある30代の男性教諭が言う。

 国が進める「地域移行」では、少子化で部活のメンバーがそろいにくくなっていることや、顧問を務める教員の長時間労働の一因であることなどを踏まえ、2023年度から主に公立中学校で土日の活動を民間や地域の指導者に担ってもらう。平日も含めた完全移行も見据える。運動部では、地元のスポーツクラブなど校外に活動場所を移す方法が示されている。

 だが、吹奏楽部で同じように休日の活動場所を校外の施設へ移すには、…

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