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支え合う暮らし 新宿・戸山ハイツ

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ハイツ内の花壇の手入れを終え、通りかかった早坂タミさん(81)=右=と世間話をする多田順子さん(80)=4月23日
ハイツ内の花壇の手入れを終え、通りかかった早坂タミさん(81)=右=と世間話をする多田順子さん(80)=4月23日

 「昔はランドセルを背負った子供たちでいっぱいで、朝仕事に行こうとしてもエレベーターに乗れなかったの」。東京都新宿区の「戸山ハイツ」に43年間住み続ける鈴木ハナイさん(88)が懐かしむ。

 戸山ハイツは都立公園に隣接し、緑豊かな広大な敷地に全35棟が建つ。都営住宅のため、入居には所得や年齢などの条件を満たすことが必要だが、居住者5387人のうち、65歳以上の高齢者が2972人(新宿区調べ・2022年5月)と約55%を占める。居住者の高齢化が進む集合住宅で、孤立化を防ぐ活動を続ける住民たちに話を聞いた。

 ハイツは戦後、陸軍戸山学校の跡地に住宅難の救済政策として1949年3月に誕生した。高度経済成長期の68年から再開発が行われ、現在の建物になった。

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