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◆『ハッシュタグだけじゃ始まらない 東アジアのフェミニズム・ムーブメント』
(大月書店・1980円)
古びたジェンダー観とそれに基づく文化や法が残る日本社会。吉野家役員(当時)の「生娘シャブ漬け」発言など、ハッシュタグを旗印に問題が「炎上」するだけ前進しているという見方もあるが、本書はネット空間にとどまらない闘いを教えてくれる。
中国・韓国・台湾・香港のフェミニズムの流れと現在地を編者5人と各地のアクティビストが紹介。韓国の「スクールMeToo」運動は、高校など100校以上の校内性暴力を生徒らが告発し、窓に付箋で文言を貼り連帯を示した。全国規模の集会にもつながり、国と地方の教育行政機関にジェンダー関連部門がつくられた。香港で2019年、中国当局への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」反対運動が起きた際は、警察によるデ…
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