旅する2メートル投票箱で知事選啓発 新潟県、若年層へSNS活用

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駅構内に設置された巨大投票箱。高校生たちが不思議そうに眺めていた=新潟県長岡市のJR長岡駅改札口前で2022年5月13日午後1時29分、内藤陽撮影 拡大
駅構内に設置された巨大投票箱。高校生たちが不思議そうに眺めていた=新潟県長岡市のJR長岡駅改札口前で2022年5月13日午後1時29分、内藤陽撮影

 12日に告示された任期満了に伴う新潟県知事選で、県選挙管理委員会は有権者に投票を呼びかける啓発活動を進めている。ここ5回の知事選で投票率が58・25%と最も高かった2018年の前回選並みを目指し、初の試みとして投票箱を模した巨大な広告物を設置。若年層を意識してSNS(ネット交流サービス)も活用する。【露木陽介、内藤陽】

 県選管は告示前の10日に知事選特設ウェブサイトを開設。候補者の情報や投票方法、投開票速報などを一元的に公開し、投票を促すオリジナル動画なども配信する計画だ。

 さらに啓発用の広告として、高さ2メートルの「旅する巨大投票箱」を導入する。その名の通り県内各地を「旅する」計画で、JR長岡駅(13、14日)▽燕三条駅(17、18日)▽ラブラ万代(21、22日)▽上越妙高駅(27、28日)――を巡る。

新潟知事選の投票率の推移 拡大
新潟知事選の投票率の推移

 実際の投票用ではなく「投票日まであと○日」とカウントダウンを表示。新潟を活動拠点とするアイドルグループ「RYUTist」メンバーで、知事選の啓発キャラクターに起用された横山実郁さん(20)らの広告もあしらわれている。

 巨大投票箱は13日午前、長岡駅構内に設置された。前を通りかかった長岡農高2年、堀心羽さん(16)は「誰が県のリーダーになるのか気になるし、早く投票してみたい。改札前で宣伝しなきゃ投票に行かない『大人』って何なの?」と不思議そうに眺めていた。

 県選管によると、戦後行われた知事選の投票率は、1951年の88・28%が最も高く、過去最低は2012年の43・95%だった。その後は16年が53・05%、18年の前回選は58・25%と上昇した。

 ただし、若年層の投票率は低迷しているのが現状だ。前回選の投票率(抽出調査)を年代別で見ると、50代以上の年代は60~70%台だったのに対し、18、19歳は33・09%、20~29歳は32・80%。県選管は「若年層の投票率の低さがやはり課題」とし、「18歳は1回目の選挙ということで足を運びやすいが、19歳になると進学や就職で同級生が県外に出てしまうなどして関心が低下している可能性がある」とみる。

 県選管は今回、動画投稿サイト「ユーチューブ」や写真共有アプリ「インスタグラム」など、若年層の利用率が高いSNSに広告を多数流すなど、啓発に取り組む。啓発キャラクターにはアイドルの横山さんと、新潟を中心に活動するお笑い芸人、チカコホンマさん(28)を起用。「ローカル番組などに多数出演し、県民の認知度も高い2人。知事選という身近な選挙ということもあり、より身近な存在として選んだ」としている。

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