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沖縄復帰50年

2022年5月15日、沖縄は本土に復帰して50年を迎えます。何が変わり、何が変わっていないのか。沖縄の歩みと「今」を伝えます。

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貧困の連鎖、広大な基地…沖縄の未来に募る心配 日本復帰50年

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孫の与那嶺雅さん(右)に復帰前の沖縄について伝える新里康信さん=那覇市で2022年5月6日午前10時17分、喜屋武真之介撮影
孫の与那嶺雅さん(右)に復帰前の沖縄について伝える新里康信さん=那覇市で2022年5月6日午前10時17分、喜屋武真之介撮影

 「本当の日本人になったんだ」。喜びをかみ締めたあの日から50年がたち、島の未来に心配が募る。断ち切れない貧困の連鎖、今も残る広大な基地……。那覇市で暮らす新里(しんざと)康信さん(84)は複雑な思いで日本復帰から50年の日を迎える。

 太平洋戦争中、南方で両親が亡くなった。自身は沖縄戦を生き残ったが、戦後は孤児となり、親戚宅を転々とした。空腹に耐えられず、米軍が捨てた残飯をあさって食べた。働きながら、高校の夜間部に通った末、銀行員の職を得た。

 生きるのに必死なのは周囲も同じだった。20代の頃、暮らしていた那覇市の米軍住宅地区近くの地域では、生活に困窮する女性たちが缶詰などの食料と引き換えに米兵に体を売っていた。幼い頃の自分と重なり、役場に支援を求めたこ…

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【沖縄復帰50年】

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