17歳の新女王・宮田笙子 次世代エースの自覚十分 体操NHK杯

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優勝した宮田笙子の跳馬=東京体育館で2022年5月14日、吉田航太撮影
優勝した宮田笙子の跳馬=東京体育館で2022年5月14日、吉田航太撮影

 体操の世界選手権(10~11月・英リバプール)代表選考会を兼ねたNHK杯第1日は14日、東京体育館で女子個人総合が行われ、4月の全日本選手権で2位だった17歳の宮田笙子(鯖江スクール)が逆転で初優勝を果たし、世界選手権代表に決まった。全日本選手権優勝で17歳の笠原有彩(レジックスポーツ)が2位、19歳の山田千遥(朝日生命ク)が3位に入った。

 世代交代がテーマの女子体操界で、次世代のエースと期待される福井・鯖江高3年の宮田はNHK杯初優勝を決めると、同じ10代のライバルたちと抱き合って健闘をたたえ合った。「ちゃんとやれば優勝できる自信があった」とほほ笑んだ。

優勝した宮田笙子の平均台=東京体育館で2022年5月14日、吉田航太撮影
優勝した宮田笙子の平均台=東京体育館で2022年5月14日、吉田航太撮影

 4月の全日本選手権の得点を持ち越す方式で、トップの笠原との0・733点差を逆転するためのポイントは、苦手の段違い平行棒と平均台だった。ともに全日本選手権の決勝で失敗し、12点台と低調だった種目だ。そこで3週間、本番通りに演技する「通し練習」を連日5~10本こなし鍛錬を重ねた。2種目めの段違い平行棒は全体2位の13・666点で流れに乗り、3種目めの平均台も13・300点でまとめて笠原を逆転。強化本部が目標とした54点台を唯一マークし、田中光・女子強化本部長は「がらりとメンバーが変わった中で良い兆しがみえた」とたたえた。

 東京オリンピック後、銅メダリストの村上茉愛らトップ選手が相次いで引退。その中で脚力を生かした力強い演技が特徴の宮田は中学の頃から種目別ワールドカップに出場し、昨夏の全国高校総体個人総合優勝の実績を持つ。若手で最も高い演技価値点(Dスコア)が狙える存在で、多くの関係者から「一番期待している」と声を掛けられてきた。以前は練習にムラがあったが「日本を引っ張れる存在になる」と意識も変わってきた。

 ともに世界選手権代表に選ばれた17歳の笠原、19歳の山田とは仲も良く、試合中も互いに励まし合ってきたという。「3人で下の子たちを引っ張り、尊敬される先輩になる」と新エースの自覚は十分だ。【小林悠太】

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